2011年5月アーカイブ

某SNSのようなサービス名「BIXI」。5月からトロントで新たに始まったレンタサイクル
サービス。初仕事の日が急遽1日ズレたので、ここぞとばかりに独りサイクリング
を敢行してきた。

BIXI
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レンタルサイクルステーション
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ダウンタウンのいたる所にこのレンタサイクルステーションがあって、24時間いつでも
レンタルすることが出来る。ステーションはソーラーパネルで動作してる。
モントリオールにも同様のサービスがある。

レンタルに$5(税抜)でさらに30分毎に課金される。たった$5かと勘違いして、
4時間程レンタルしたら$30近く請求されてビビった。
90分以降になると、30分ごとに$8課金とか、、、高い。。。

僕の解釈が間違ってなければ、これあくまでダウンタウン移動用のツール。
一度レンタルすれば、24時間出し入れ可能で、30分以内なら課金されないので、
30分以内に出し入れを繰り返せば時間課金なしと思われる。どうなんだ???

ま、天気にも恵まれて良いサイクリングが出来た。ただこのサービス、始まった
ばかりで、街での注目度がかなり高かったのが気になった。ジロジロ見られし、
公園で休憩してたときなんか、珍しがられて色々質問されたあげく、試し乗りまで
させてあげたからな。

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サイクリングはダウンタウンからBloor Stという人気の通りを西へ行って
High Parkという大きい公園まで行って休憩。そしてそこから南のOntario Lakeまで
行って湖沿いのサイクリングコースを東へと走って来た。
サイクリングもたまにはいいね。

じゃ、またー

アプリ開発最前線

今は三連休中。23日(月)がビクトリアの日で休み。昔のイギリス女王の誕生日。
食事に行ったり、サッカーしたり連休を満喫中。まさに束の間の休日。。。
退職後、4ヶ月のブランクから一気に開発の最前線に身を投じて、納期に向かって
コーディングする日々が続いております。リハビリ期間なしのショック療法(苦笑)。
Java繋がりで、Android Widgetの開発を任されて、色んな意味で刺激的。約二週間、
半ベソかきながらAndroidに向きあってようやく少しコツを掴んで来たところ。
今までWeb系だったが、モバイルアプリって全然違う。わからないことが山ほど
あるので、まだまだ油断は禁物。仕様を説明されても実装方法が全然ピンと
こないからな!こんなことは新人の時以来だ。

モバイルアプリ開発会社
就職した会社を改めて紹介すると、創立3年のモバイルアプリケーション開発会社。
社員数は約17名。オフィスはダウンタウンからストリートカーで行ける場所で
商業施設とビジネスオフィスが同居したビルにある。少し前まではメインがWeb
だったそうで、業務内容を徐々にモバイルアプリケーション開発にシフトした様子。
iPhone、Android、BlackBerryのアプリを開発してる。もちろん今でもWebの仕事
も請け負ってる。社員の半分以上がデベロッパー。デベロッパーの国籍は韓国、
中国、インドといったアジア系の移民が多い。日本人は僕一人。
プロジェクトマネージャーが複数の案件を抱えて、デベロッパーが個人またはチーム
で開発するようなスタイル。ちなみにアウトソースはしておらず、全て受託開発。

・就業時間:9:30-10〜18-18:30
・休暇:2週間(加えてカナダの休日)
・健康保険なし(※近々サポートされるとのこと。定かではないが。)

これが僕の就業条件。就業時間は一応決まっているようだけど、すごく自由な感じ。
11時に出社する人もいれば、17時に退社する人もいる。時間でなくて、成果が重要。
そもそも勤務表のようなものもない。そしてもちろん服装はカジュアル。
初日にキッチリスーツで行ったら笑われた(笑)。

環境設定
初日はIT業界の基本「環境設定」をやった。与えられたPCの設定。与えられたのは
Windows 7のマシン。とりあえずアカウントを作成してもらった状態で渡された。
で、言われたのは、、、

「Androidの開発環境構築しといて」

それだけ。

日本だとありがちなマニュアルなどなし。出来る、いや出来たけど、何の情報もなし
に環境構築をすることになるとは思ってなかったなー。だってインタビューで
Androidの開発経験はないって言ったからね。でも考えると調べれば何でもわかる
この時代、ソフトウェア名など最低限の情報があればマニュアルは必要ないの
かもしれないな。作ったはいいけど、メンテナンスされず廃れて行くしね。

で、その後、「メールアドレスあげるから設定よろしく」って言われたので、
メールソフトをインストールして待ち構えていたら、Google Appsを使ってた。
しかも無料版。Google AppsはGmailを独自ドメインで使えるグループウェア。
企業にも関わらず、無料版を使うところが海外らしさを感じた。前職では自社への
Google Apps導入にあたり可用性などが担保される有料版を採用してたので驚いた。
こんな感じで初日からスピード感や異文化をヒシヒシ感じてカナダでのデベロッパー
ライフが始まったわけだけど、頼もしい友人も出来た。

ルイス
彼は同じ日に入社したトロント大学の学生。5年前に中国から留学してきたそう。
今年の夏卒業予定で、まずはインターンで入社した。トロント大学はこの会社の
役員達の母校でもある。席も隣で毎日一緒にランチして、一緒に帰ってる。
合間に英語も教えてくれる頼もしい存在。留学してきた当初は英語が出来なくて
大変だったようでいつも気にかけてくれる。同じくサッカー好きなのでサッカーも
一緒にやる予定。彼はiPhoneアプリ開発チームに所属して僕と同様に日々新たな技術
習得に悪戦苦闘中。彼とは長い付き合いになりそうな予感。

今は英語の向上というよりもAndroidの技術習得に専念するばかり。仕事中に雑談
する余裕がないくらいわからないことだらけ。。。しかも先日一人の社員がクビに
なったのを聞いて、さらに尻に火が着いた。リストラについて他の社員に尋ねたら
カナダではよくある話で試用期間であれば雇用者は適当な理由でリストラ出来る。
僕も契約書を見直したら僕の試用期間は4ヶ月だった。

着実に結果を残して行かねば、、、明日は我が身。

じゃ、またー

唯一の成功例

| コメント(4)
今週から仕事が始まった。毎日が英語と新技術の嵐の中にいるよう。カナダの
開発現場に飛び込んで、早くも様々な違いに驚かされてばかり。モバイル
アプリケーションというトレンド市場というのも相まって日々が電光石火の如く
過ぎて行く。たった一週間にもかかわらず、職場について書きたいことは山ほど
あるけど、まずはそんな職場にどうやって潜り込むことが出来たかを書きたいと思う。

ジョブエントリはcraigslistから行った。以前のエントリでも紹介した北米最大の
クラシファイドサイト。今回の就職出来たプロセスはカナダでの正攻法
craigslistからメールによるジョブエントリ後、2回のインタビューを経て、
就職が決まった。電話インタビューはなくて、いきなり対面インタビューだった。

一次インタビュー
インタビュアーはリクルーターの女性と技術責任者の男性の2名。インタビューに
あたり、事前にリクルーターの女性とメールのやり取りをしていて、名前から男性
だと勘違いして"Mr."を付けて送信していた事を謝罪するところから始めた(苦笑)。
質問をされた内容を紹介。

<質問>
-経歴やこれまでのプロジェクトについて説明してください。
-あなたはどのような性格ですか。
-Macでの開発経験はあるか。
-HTML5やCSS3を使用した開発経験はありますか、また何を知っていますか。
-iOSやAndroid SDKを使用した開発経験はありますか、また何を知っていますか。
-jQueryを使用した開発経験はありますか、また何を知っていますか。
-IT関連の情報をどうやって入手していますか。
-モバイルアプリケーションの未来はどうなると思いますか。
-"EASTERN EAST"から各文字の出現数をカウントする処理を説明してください。
※出現数カウントの対象文字列は仮です。実際は会社名でした。

モバイルアプリケーションを開発している会社なので、やはりiOSやandroid SDKに
ついての質問があった。僕もそれはわかっていたので、自分の経歴を説明する時には
androidやBlackberryで使用されているJavaの経験、またGoogle関連ということで
GAEについての経験を話した。また最後の質問がデベロッパーらしく、プログラム
処理についての質問だった。幸い技術責任者の方が理解してくれたものの、紙とペン
を渡されたのに、僕は口頭で答えてしまったよ(笑)。Java前提でMapを使用した処理
を思い描いて説明した。

一次インタビューの結果はその場で判明し、最終インタビューに行くことが決まった。
これまで一度もインタビューをパスしたことがなかったので、帰り道で思わず
ガッツポーズしたのを覚えてる。インタビュー後もお礼のメールを忘れず送った。

最終インタビュー
インタビュアーはPresidentの女性とCEOの男性の二人だった。日本の最終面接
というと、ほぼ内定が決まっていること多いと思う。しかし今回は一次面接以上に
タフな面接だった。技術質問のラッシュ、、、

<質問>
-CSSでselectorとはなんでしょうか。
-iOSについてどう感じますか。また何が難しいですか。
-過去にjQueryをどのように使用しましたか。
-メモリ不足を解消するため、どのような実装を心がけていますか。
-Google Mapsのような地図システムを使って、どのように現在地を取得しますか。
-新しい技術の習得にどのくらいの期間を要しますか。
-短いと2週間単位でプロジェクトが切り替わります。そのような状況は大丈夫ですか。
-納期間近になると残業や土日出社もありえますが大丈夫ですか。
-希望の給料はいくらですか。
-いつから就業が可能ですか。
-VISAはいつまで有効ですか。

最終インタビューとはいえ、技術的に突っ込んだ質問が多かった。地図システムを
扱った現在地取得処理の質問意図は現在地周辺の情報の他に、さらに表示外の情報を
キャッシュすることに気づくかどうかにあったそう。そのへんにモバイルアプリケー
ションらしさを感じたよ。また給料については最低額としてこちらの大卒の初任給
程度を提示した。

結果は当日リクルーターの方から"You did good on the interview. CEO will
contact you and will give you the offer."なるメールをいただき、翌日CEOから
正式にオファーをいただいた。

回答パターン
こうしてついに就職すること出来たわけだけど、インタビューをこなしていくうちに
いくつかの回答パターンが出来た。

-経験のない技術について質問されたとき
"I don't have the experience to develop using something. But I can do it
because almost developers have to search something they don't know."
要はやったことないけど出来る。だってデベロッパーって知らないことを
調べるの普通でしょ。って言う。

-納期間近のソフトウェア開発の長時間労働について質問されたとき
"Sure. I worked for Software companies in Japan for seven years. You know.
It is common in Japan. So I am Japanese and I finished marathon
then I run 42.195km. I am so tough!"
長時間労働は日本も同じ。そして僕は日本人。しかもマラソンを完走したことも
あるくらいタフ。って言う。

このような回答パターンを駆使して仕事をゲットした。これが僕の唯一の成功例。
やはり数をこなすことが大事だと思う。初めは電話インタビューでさえ答えられない
ことが多かった。しかし、数をこなしてくうちにたとえ全てを聞き取れなくても
相手が何を言ってるかを予測出来るようになってきた。そして質問内容の言い回し
は違えど、似通っているのでスムーズに答えられるようになった。とはいえ、たまに
本当に質問内容がわからないときがあった。その時はひたすら感覚でしゃべって、
相手がうなずいたり、反応したらその話題を集中的に話すようなことを
やったりした(笑)。

ジョブエントリ企業
そしてジョブエントリする会社も少しづつ変えていった。初めはcraigslistから
"Java toronto"で検索ヒットした会社に徹底的にメールを送信してた。しかし、
後半になってJavaだけでなくWebサイト構築などの仕事も含めるため、検索は使わず
"software / qa / dba"、"web / info design"カテゴリの仕事を探すようになった。
"toronto"で検索してしまうと"GTA"(Great Toronto Area)の仕事が除外されること
にも気づいたしね。これはトロントのダウンタウンの意味。ちなみにジョブエントリ
はメールでレジュメと共にカバーレターを書いて送信するのが一般的。カバーレター
とはメールの本文に自分のことを説明した部分のこと。下記は僕のカバーレターを
含めた実際のメール本文。僕のカバーレターはすごく簡単なもの。

===============================================
Hi, my name is Shinya Hasegawa, I am a Japanese Software Engineer living
in Toronto. I am enrolled at the XXXX Language School and will be a student
until April. I have a Working Holiday visa until Feb 2012. I am looking to find
a job in Toronto to use my English and professional skills and I am interested
in developing my skills with a Canadian company.

I am especially interested in your job. I have attached my resume to this email
and would love to speak further in an interview.

Thank you for your time and consideration in reading my email.
I look forward to hearing from your shortly.

Sincerely,
===============================================

インタビューではいつも自分のことを盛って話した。お陰で入社早々いきなり
android Widgetの開発を独りですることになった(苦笑)。しかも納期が今月。。。
日々英語に囲まれて、androidという新たな技術に挑戦している最中。何事も
最初の1ヶ月が肝心。この仕事をキッチリこなしてやっとこの会社の一員。頑張るぞ。

写真は近くの大きな公園にて。ノンアルコールなお花見したよ。
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じゃ、またー

満を持して、、、

| コメント(8)
今日は本当にうれしい報告がある。本当に、本当にうれしい報告。

ついに就職が決まった!!!!!

何度もジョブエントリして、何度も返信がなくて、何度も電話インタビューして、
何度もインタビューをした一つの結果。ついにカナディアン企業で働く機会を得た。
ジョブエントリから2回のインタビューを経ての機会。機会を得たのは創業3年の
主にスマートフォンアプリを開発している会社。社員数は17名と少ないけれども、
顧客にカナダ有数企業を持ってたりする技術は確かな会社。テクニカルな質問も
HTML5やCSS3などのWeb技術はもちろんiOSやandroid OSも含めたIT業界でホット
な技術についてのものもあって非常に技術に敏感な会社なんだと思った。退職をして
から、ようやくエンジニアに戻る時が来た。独りでチマチマ開発していたときもある
けど、チームで納期に追われながらも他のエンジニアと切磋琢磨出来ることが
本当にうれしい。

トロントに到着してから3ヶ月。初めの1ヶ月は新たな出会いや文化の違い、英語環境
の新鮮さを楽しみ、旅行気分のようなものだった。次の2ヶ月は家を追い出され、
学校のテストもパス出来ず、まして就職活動もうまくいかず、徐々に現実の厳しさを
知った。そして3ヶ月目は色んな事がうまく行かず、まさにトンネルに入ったような
1ヶ月だった。それでも腐らず継続して学校に行き、ジョブエントリし、街に繰り出
すことで、少しづつ良い方向へ流れを変えることが出来た。家族や友人達の応援も
すごく励みになった。日々気にかけてくれ、また仕事の探し方を教えてくれたり、
会社を紹介してくる人もいた。お陰で一つの結果を出すことが出来た。
ありがとう。。。



これは仕事のオファーをもらったときに真っ先に思い浮かんだ動画。おこがましい
かもしれないが、満を持して、この時の李忠成のようなシュートを決めた心境。
ただこれで終わりじゃない。これからが本番。想い焦がれた海外での開発現場。
しかもスマートフォンアプリというエッジな環境。群雄割拠のスマートフォン市場。
特にそのスピード感に注目したい。

インタビューで話した事、レジュメに書かれている事を証明し、僕の技術を試す時。
カナダの開発環境、技術、手法、デベロッパー、全てが初めてだ。
日本と何が一緒で、何が違うのか。僕の技術は通用するのか。。。

このトロントで沢山の国の人に出会った。
皆一様に日本人のイメージをスマート、クリエイティブと考えていた。
これは先人達の功績の賜物。僕のこの機会も先人達に助けられたに違いない。
この功績に恥じぬよう、精一杯頑張りたい。デベロッパー、日本代表。

舞台は整った。Change!

じゃ、またー

※今回パスした経緯やインタビューの内容などは後日改めてまとめたいと思います。

Do you like dance?

| コメント(5)
Meetupのイベントに参加してきた時の話。

そのイベントは初参加の友達グループが主催するダンスパーティだった。
何度か行ったことがあるPUBを貸し切ってのお酒を飲みながら、ダンスをする
パーティ。大抵の人は僕より年上で年配の方々。もちろん知ってる人が居る
はずもなく、まずは溶けこみやすそうなテーブルに潜りこんだ。ひと通りの
自己紹介をして少しづつ打ち解けた頃。ダンスパーティらしくダンスミュー
ジックがかかって皆ダンスをし始めた。僕のテーブルの方々はあまりダンスが
好きでないのか中々ダンスフロアへ行かない。疑問に思って同席している
熟女の方々に僕は尋ねた。

"Do you like dance?"

すると彼女達はお互いを見合って、何かを押し付け合いだした。あなたが、
あなたが、と。最終的に隣のテーブルの赤いドレスの熟女の方にお願いして、
その女性は何かを快諾した。

そう、、、単純に疑問に思って発した質問は、暗にダンスに誘うための言葉。

"Do you like dance?" = "Shall we dance?"

状況を理解した僕は彼女はダンスフロアに立ち、
そして僕は彼女の腰に手を添えた。。。

英語って遠まわしなとこあるよね。

ちなみに彼女にはダンスを途中で打ち切られ、その後、他のおっさんと楽しそ
うにダンスしているのを見て、敗北感を味わうことになる。

じゃ、またー

 

PROFILE

Shinya Hasegawa
神奈川生まれ30歳。
8年目ITエンジニアです。
2011年2月よりカナダにて
ITエンジニアとしての
世界進出に挑戦中!
詳細はこちら

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