ITの最近のブログ記事

その後

皆様、明けましておめでとうございます。

お久しぶりです。前回の更新から随分時間が経ってしまいました。カナダから昨年5月に帰国したので、帰国して半年以上が経ちました。とても忙しくしていたので、カナダで暮らしていた事がすごく昔のようです。

カナダへ渡航した当初から就職してワークビザの取得を目指していましたが、今は日本で就職して働いています。

これまでここに書いていた通り一昨年の年末にカナダでワークビザの取得に必要なLMOを申請していました。そして5月に無事LMOが発行されました。通例だと問題なければ2〜3ヶ月程度で発行されるこのLMO、僕は結局半年掛かりました(汗)。これでようやくワークビザ申請というところまで来ていたのですが、ワーホリビザから切り替えた観光ビザの期限の関係で、5月に日本へ帰国しており、しかも日本での就職活動も開始していました。

その後、LMOの結果が出るのと同時期に幸運にもある外資系の会社からジョブオファーをいただきました。世界の各地に拠点をおくイスラエルの会社で、英語やAndroidといったカナダでの経験や日本でのWebアプリケーションの開発経験も活かせる魅力的なジョブオファーで、カナダへ戻るか、日本で就職するか、すごく迷いました。

出した結論は日本で就職するというものでした。元々心の中では、ワークビザを取得して最低2年は!っと思っていたのですが、将来日本へ帰国した際にやりたいような仕事のオファーをいただいたからです。最低2年というのは自分の英語力のための期限であり、質は違えど英語力の向上は日本でも出来ると思ったのも一つの要因です。また、日本で就職するという事に流れが来ているようにも思いました。

LMOの取得にあたって、カナダで沢山の人にお世話になりました。申請していただいた会社はもちろん、アドバイスや応援してくれた友人達には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。LMOを取得できたのにも関わらず、日本で就職という結果になって、少々心苦しい気持ちではありますが、将来この選択が間違っていなかったと思えるように頑張りたいと思います。

新しい会社では7月から働いています。これまでの経験プラスαのような内容で周りの人に助けられながらも毎日順調にやっています。昨年はイスラエル出張も行ってきて、早速新天地で海外出張も経験しました!これで日本、カナダ、イスラエルの開発現場を経験しました。やはりITはグローバルです。今年は中国へも行けそうなので、また新たな開発現場を見ることが楽しみです。今はあるプロジェクトのリリースが控えていて、すごく忙しく、カナダか日本かの決断が未だ良かったのかわかりかねている心境ですが、これを乗り越えたら少しは見えるかな、なんて思ってます。

さて、約2年に渡って、本ブログを書かせていただいていましたが、本稿をもって更新を終了させていただきます。元々ITエンジニアの海外就職をテーマに書いてきて、日本で就職した今、役目を終えたと思うからです。稚拙な文章で恐縮ではありましたが、読んでいただきありがとうございました。応援のコメントをいただいて、大変励みになりました!

始めた当初から僕にとってこのブログには4つの意味がありました。

・近況報告
・英語力向上
・情報発信
・就職

家族や友人への近況報告や英語版作成による英語力の向上、僕と同じ目標を持った方への情報提供、さらに就職に対する効果も意識していました。こういったブログを書いていれば、英語力が不十分であっても、後で自分の事を知ってもらいやすいし、もしかしたら仕事の話も来るかもしれないと思ったからです。事実、何度かブログを通して仕事の話をいただいたりもしました。実際に自分でやってみて、英語でブログを書くということは就職にも、英語力の向上にもすこく役に立ったと思います。

こうして無事海外就職を実現して、ブログを終了出来ることをうれしく思います。リアルな情報を発信出来た事も良かったです。しっかり準備して、突き進めば就職できることを身を持って証明できたのではないかと思います。

僕のブログは一旦ここで終了しますが、個人的にはまだまだ挑戦したい事や目標は沢山あります。これに満足せず、これからも日々精進していきたいと思います。

今の目標は「仕事でカナダへ行く」ことです!

ご愛読ありがとうございました!

短期のお仕事が終わり数日。また「休暇」に入りました。今年に入って丸三ヶ月無職の時期があったりと、なんだか休み癖が付いてる気がしないでもありません(笑) さて、今日は「無職」の人に切実な問題「仕事探し」をテーマに書きたいと思います。僕の書く記事は主にITエンジニア向けとなってしまいますが、その他の職種でもやり方や考え方は変わらないと思いますので、参考にしていただけたら幸いです。

レジュメ
カナダで就職活動をするにはまずレジュメが必要です。日本でいう履歴書のようなものです。しかし、内容は少し違います。まず、顔写真や生年月日、性別を書く必要がありません。やはりカナダはそういった表面的な情報よりも、経験や実績といった部分が評価されるので、レジュメにそれらの情報を含める必要がありませんでした。必要な情報は以下になると思います。

氏名、住所、連絡先(電話番号/メールアドレス)
学歴(卒業した学校、専攻など)
経歴(会社名、ジョブタイトル、期間、概要)
所有スキルや資格(プログラミング言語、OS、ハードウェア、ソフトウェア、ツールなど)
今後の目標

これらの情報を簡潔に多くて2枚くらいにまとめたものがレジュメです。特にフォーマットは決まってないので、自由に作成することが可能です。もちろん手書きである必要はありません。個人的にはあまりデザインにこだわって作るよりも、シンプルなものをオススメします。その方が、インタビュー時にインタビュアーも見やすいかと思います。

↓は実際に僕が使用していたものです。作成当時、語学学校の生徒でしたので先生にチェックしてもらいました。
Resume
View more documents from Shinya Hasegawa

どこで?どうやって?
カナダでの仕事の探し方は求人サイト、転職エージェント、新聞広告といくつか方法があります。日本と異なるのは色々面倒な手続きを取らなくとも出来ることでしょうか。求人サイトも特にサイトに登録する必要もなく気軽に応募出来るし、新聞だと電話して終わりです。もちろんリクナビのように大きな就活用のサイトもあって、そちらへの登録は結構手間です。しかし、転職SNSのLinkedinとの連携可能なものばかりなのでLinkedinにさえ情報を登録していれば、そんなに手間ではないかもしれません。それでは一つずつ紹介していきたいと思います。

<Webサイトから>


北米で有名なクラシファイドサイトです。求人だけでなく、賃貸、イベント、売買など、様々な情報が掲載されているWebサイトです。日々情報が更新されているので、就活時は毎日チェックしていました。もし気に入ったお仕事を見つけたら、記載されているメールアドレスへレジュメを送付するだけです。求人内容は個人のお仕事から正社員のお仕事まで様々なものが多かったです。ここに求人しているのは中小企業が多いかもしれません。個人的な意見ですが、Kijijiよりもcraigslistの方が情報が豊富だったように思います。実際に僕がジョブオファーをいただいたのは、craigslistで応募した会社からでした。



これらは日本のリクナビのようなサイトです。サイトの利用には自分の情報を登録する必要があります。先に書いたようにLinkedinと連携すると登録が少し楽になりますが、中々大変です。しかし、求人の内容はカナダの銀行など、大手企業のものあったりとカナダ人は結構これらのサイトを利用しているようです。僕もこのサイトを通して、ある銀行の電話インタビューを受けたのですが、当時は英語が未熟すぎて内容が全然わかりませんでした(汗) 大手とはいえ、そんな僕にもインタビューの予定が入ったので外国人でも可能性はあると思います。

<日本人向けサイト>


こちらは日本人向けのクラシファイドサイトです。craigslistやKijijiと同じようなサイトです。日本食レストランのスタッフなどの日本人向けのお仕事が沢山載っていました。ITエンジニアのお仕事はほとんどありません。たまに短期のWebサイトのデザインや構築のお仕事があるくらいです。

<転職エージェントから>
カナダでも転職エージェントというのは存在します。やはりLinkedin経由ではありますが、向こうで就職してから僕も何度か連絡をいただいたこともあります。僕の場合、外国人のためビザのサポートが必要になり、中々難しいですが少し転職活動もしてみたこともあります。転職エージェントの良いところは、こちらの事情を考慮した上で求人情報を持ってきてくれるので、数多の求人情報から吟味する必要がありません。また、いきなりインタビューなんてこともあるので、自分で探すよりは少し近道になるかもしれません。

<新聞広告>
MetroやJOB Classified.caといった新聞や職探し専用のフリーペーパーなどにも求人情報が載っています。ITの求人はあまり掲載されていませんでしたが、その他の業種であれば有用かもしれません。応募方法は主に電話だったかと思います。

JOB Classified.ca
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<紹介>
個人的なやり方ではありますが、「紹介」もあると思います。求職中は会う人、会う人に日本で何をやっていて、今は仕事を探しているという事を伝えていました。そうすることで自分の知らない仕事の探し方を教えてもらえたり、さらに今求人中の会社を紹介してもらったりしました。カナダ人はとても気さくなので、知り合ったばかりの人でも親身になって話を聞いてくれます。狙い目は中高年の人達が集まる社交場です。

採用プロセス
カナダの採用プロセスは書類選考後、電話インタビューまたはインタビューやテクニカルテストがあります。例としては書類選考→電話インタビュー→テクニカルテスト→インタビューでしょうか。ITエンジニアにおいて、テクニカルテストは必須でした。どの会社も何かしらIT知識に関連した質問がありました。詳しくは後述します。

<電話インタビュー>
大抵、事前に電話インタビューのための予定確認のメールが届きますが、たまに突然電話が掛かってくることもあります。経歴に関する簡単な質問やビザのステータスなどを聞かれます。また、かなりの確率でシステム開発に関する質問を聞かれました。その質問はポジションによって様々で、トラブル発生時の問題解決にまつわる質問から、実際のプログラミング言語に関連した内容まで会社によって様々でした。

<インタビュー>
初めは人事やシニアエンジニアの方とのインタビューというのが多かったと思います。その後に幹部の人とのインタビューです。服装は、やはりスーツが好ましいようです。ITエンジニアはあまり服装にこだわらないので、たまにカジュアルな格好の応募者もいたようですが、無難にスーツを着ていたほうが良いと重ます。インタビューでは経歴の簡単な説明、自分の性格について、将来どのようになりたいか、今注目しているまたは習得したい技術などを聞かれました。この辺は、あまり日本の面接と変わらないように思います。電話インタビュー同様、技術的な質問もあります。簡単なシステムの作り方の説明を求めれたり。カナダではあまり新卒、中途のような概念がないので、どうしても経験や実績の裏付けをするための質問がありました。

<テクニカルテスト>
採用プロセスで必ず登場するテクニカルテスト。インタビューの前に事前に行われたり、インタビューの中で行われます。僕が応募していたのは「Developer」(プログラマー)というポジションだったので、アルゴリズムに関する問題が多かったです。回答に5〜30分程度かかる問題が出題されます。例えば「Shinya Hasegawa」という文字列からどの文字が何回登場するかカウントする関数を作りなさいとか。回答方法も様々で、紙に回答したり、ホワイトボードを使ってなんてこともありました。印象的にはWebサイト構築で使う知識やスマートフォンアプリで使う知識というよりも純粋なプログラミングに関する質問が多かったように思います。

インターン
カナダでは新卒向けの求人というのはほとんどありません。たまに「For New Graduation」なんて書いてある求人もありましたが、大抵はITエンジニア歴何年以上のような求人ばかりです。では、どうやって新卒の人が就職するかというと「インターン」というのを利用します。インターンとは企業にボランティアのような形態で働き(賃金なし)、経験を積むことが出来るというものです。経験のない新卒の人達は、まずインターンを経て、同じ会社もしくは別の会社に正社員として採用されたりします。中には夏休みを利用してインターンとして経験を積む人もいるそうです。社員になるまでの期間は3ヶ月〜6ヶ月といった所でしょうか。先に紹介したcraigslistやWorkopolisにも普通の正社員の仕事の外にインターンとしての求人も沢山あります。インターン制度は日本と比べてカナダでは一般的な制度で、多くの会社がこの制度を採用しています。しかし、賃金なしで雇用できるということで、結局ただ働きをさせて終わりということもあるようです。

今日はカナダの仕事探しについて書いてみました。僕が日本での仕事探しと異なると感じたことは「実績」や「経験」を重んじるということです。レジュメ然り、インターン制度然り、テクニカルテスト然り。それゆえ、皆の話を聞いていると、日本人が「少し知ってます」というふうに謙遜して言う所を「出来ます!」と言い切るように思います。これは文化の違いでどちらが良いということはないのですが、カナダで仕事探しをする場合は、後者の方が確率が高いと思います。また、ITエンジニアとしては、自分の開発したアプリやWebサイトを持っていると良いと思います。テクニカルテストもそうですが、自分が何を出来るかを証明するには、目に見えた実績を見せるのが一番です。レジュメの内容の裏付けにも繋がります。僕が本Webサイトを立ち上げたのもそういった意味もありました。カナダは良くも悪くも外国人を雇用する事にポジティブな国です。実績や経験があれば、良い仕事に巡り会える可能性がぐっと高まるのではないかと考えています。

実績や経験と言っていますが、実際の仕事は特別大変なことはありません。同僚は気さくに教えてくれますし、先輩や後輩といった意識もないので気軽に質問も出来ます。日本と比べるとかなりゆるいと思います。真面目に誠実に頑張っていれば、うまくやっていけるはずです。怖がらないでください!

最後に、、、
冒頭に書いたように今は「休暇中」です。実はこの休暇を利用して、今トロントにいます!2ヶ月ぶりです。約1週間の滞在です。すっかり日本に染まっていましたが、来てみるとすぐにトロントの生活を思い出して、毎日楽しくやっています。そして、今後の去就というのは既に決まっています。勿体ぶっているわけではないのですが、後日改めて書かせていただければと思います。

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じゃ、またー

すっかり日本の生活が板についてきました。最近は短期のお仕事をいただいて、あるシステム開発の現場で今日まで毎日働いていました。色々忙しく、久しぶりの更新になってしまいました。カナダから帰国したばかりとあって、それぞれの国の仕事環境の違いに改めて気づく事が多く、慣れ親しんだ日本の環境なのに逆に新鮮に思うこともあります。今日はそんな日本とカナダの仕事環境の違いを書きたいと思います。これは前回少しお伝えした「日本とカナダ」をテーマにした記事の第一回となります。カナダと言ってもカナダで働いていた会社は一社のみなので、偏った意見になるかもしれませんが、あしからず。

歓迎会は仕事の内
歓迎会や送別会があるのは同じです。やはりカナダでもこういった時はみんなで近くのパブに行ったりします。ただ一つ異なるのは、業務時間内にやること。日本だと7時や8時くらいからどこかの居酒屋で、、、って事が多いですが、向こうでは3時からとか業務時間中にやるのが基本でした。パブに行かなくても、デリバリーのビザを頼んだりして、みんなでランチを一緒になんてこともあります。ランチとはいえ、常にオフィスの冷蔵庫にビールが常備されているので、飲み始めちゃう人もいます(笑) 勤め先ではあるカナダのビザのチェーン店と懇意にしていたので、特に理由がなくとも月に数回会社がみんなでランチにピザを食べることもよくありました。

フランクな付き合い
上司と部下、先輩と後輩、発注先と受注先と様々な人間関係がありますが、日本ではより円滑にするため敬語や上座・下座などの礼儀作法をわきまえる必要があります。しかし、カナダでは全くないとは言わないものの、日本と比べると非常にフランクな付き合い方でした。メールでは「Dear Mr. Shinya,」のようには書きません。「Hi Shinya,」や「Hey Shinya,」といった友人へ送るのと同じような言い回しをしていました。また、元々頭を下げるような文化もないため、会ったらまず握手、女性だと軽くハグしたりと挨拶は誰とでもいつも同じやり方です。それでも、全くそういった礼儀作法がないというわけではありません。説明するのは難しいのですが、「敬意」を細かな言動でしっかり示していたように思います。例えば、若いエンジニアがシニアエンジニアに何か質問している時でも「あなたの方が経験もスキルもあるので僕は間違っているかもしれない。しかし、僕はこうしたほうが良い思うんだけど、どう?」のように実際に言葉で敬意を示していました。これは「礼儀」だけでなく色んな部分で言えることですが、「作法」のように標準化するのではなく、各々が自分のやり方で敬意を示すべき人に敬意を示すという文化であるように思います。でも「レディファースト」はかなり徹底されていたかも。

遅延証明書
電車遅延等で会社に遅刻した際に提出する遅延証明書。日本では大きな会社になればなるほど必要になってくるのかなと思います。トロントではTTCという地下鉄が走っていて、やはり遅れる事もしばしばありました。しかし、どの駅でも遅延証明書のようなものを配っているのを見たことがありません。僕が勤めた会社は小さいせいもありますが、そもそも出社や退社の時間も管理されていませんでした。11時までに出社すれば良く、それ以降になるなら連絡する程度で、逆にもし早く出社していれば、早く退社することも可能でした。

飲みニケーション
「最近の若者は〜」という話題に必ずと言っていいほど登場する「飲みニケーション」。おそらく日本で悪く言われているのは、あまり好かない上司や同僚と一緒に「飲みに行くこと」だと思うのですが、カナダではあまりそういった人達と飲みに行くことはないように思います。先に書いたように元々フランクな付き合いなので、プライベートで好かない人と飲みに行かないように、職場の人とも飲みに行くことを強制されたことはありません。歓迎会や送別会も業務時間内に行われるので、それは強制というか仕事です。ま、僕は飲むのが好きなので、強制も強制とは思わないんですが(笑) といっても同僚と全く飲まなかったわけではありません。僕の職場は飲むのが好きな社員が多かったので、週一または二週に一回程度で仕事終わりや、週末にみんなで飲みに行ってました。これは僕にとっては非常に良かったことで、カナダの事を知ったり、英語力の向上にも繋がったと思います。個人的には「飲みニケーション」大歓迎です。

開発オフィス
職場はガラス張りの見通しの良いオフィスでした。デスクも広く、日本だとそのデスク2つで3人が使えそうな広さです。椅子代わりにもなるカラフルなクッションがところどころにあったり、卓球台やテーブルホッケー台、さらにWiiなどのゲーム機もあって、まさに海外のIT企業のオフィスのようでした。職場のWiiでスクリーンを使ってマリオパーティをやったときは、見慣れた日本のゲームを様々な国の人とカナダでやってると思うとなんだか不思議な気分になりました。ちなみに「ヨッシー」は「Yoshi」で日本だと洋風の名前ですが、海外だと和風の名前なんです。また、IT業界だとAppleやGoogleのイベントなどが有名で、それらのイベントをオフィスのテレビでみんなで見たりすることもあって、エンジニアとしては本当に刺激的なオフィスだったと思います。今年のWWDCには何人かの同僚も参加したそうで、IT業界においてのトレンドな話題がより身近に感じます。

スポーツ
会社で季節ごとに何かしらスポーツチームを組んで、みんなでスポーツをしていました。夏はビーチバレー、冬は屋内でアルティメットフリスビーという競技でした。トロントの人々は本当に体を動かすのが好きで、こういったチームスポーツをする機会が非常に多いです。定期的に体育館やビーチでアマチュアのスポーツリーグを開催していて、気軽に参加出来ます。僕の会社でもこういったスポーツリーグに参加していて、仕事終わりに自由参加で毎週試合をしていました。アメフトをフリスビーでやるようなスポーツの「アルティメットフリスビー」は日本にいたら絶対にプレーすることがなかったので、貴重な体験が出来ました。これらのスポーツをプレーしたお陰でこういう時に使う英語の言い回しも知ることが出来ました。「Over」、「I got it」、「Good try」、「Good game」 とか。

イベント
僕が勤めた会社が特別だったのかもしれませんが、様々なイベントがありました。特にハロウィンとクリスマスです。この二つは北米でかなり重要なイベントなのですが、僕の会社もみんなで楽しみました。ハロウィンでは、みんな仮装して出社するよう通達され、オフィスで仮装パーティが開催されました。当時話題だったキャプテン・アメリカの気合の入った仮装やロビンフッドのような仮装など、皆が「仮装」という感じで欧米人のイベント事に対するノリの良さを垣間見えました。ハロウィンの定番はカボチャの装飾ですが、カボチャの刳り抜き方の手際の良さなど、彼らのカボチャの装飾技術は興味深かったです。クリスマスではオフィスでプレゼント交換会をやったり、年末ということで、ホリデーパーティ(いわゆる忘年会)が開催されました。少し高級そうなステーキハウスでディナーを楽しみ、ホテルに併設されたナイトクラブでブースを一つ貸切り、ダンスを楽しむというものでした。社員総出でナイトクラブに行くなんて、日本だと考えられません。「部下は大いに飲んで騒げ!」、「ボスは部下のめんどうを必ず見ること!」というのがホリデーパーティのルールで、僕は色々あって、ナイトクラブで一人追い出されるハメになったんですが、同僚のシニアエンジニアが自宅まで送り届けてくれました(汗) その後、「ミスターホリデーパーティ」と言われたのはいい思い出です。

日本でもこれまでソフトウェア開発に携わる中でプロジェクト毎に出向する会社が変わったため、沢山の職場を見てきました。しかし、国も違えば、職場の雰囲気や環境も全く違いました。なんとなく、日本はONがOFFに入り込んでくる、カナダではOFFがONに入り込んでくるような印象を受けました。仕事至上かプライベート至上かの違いです。こういった事を知り、経験出来たのも、カナダに来たお陰です。百聞は一見にしかず。

じゃ、またー

カナダのiPhone

| コメント(2)
トロントは先日雪が降った。気温もマイナスを観測する日もあるくらい寒い!
さすがにマイナスともなると生身を晒して外を歩くのがきつい。手袋やマフラー必須。

そんな寒さがますます厳しくなる中、僕にとってホットなニュースが訪れた。

それは"iPhone4S"をゲットした事!

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カナダに着てから10ヶ月。ようやくiPhoneを購入した。ずっと今か今かとタイミングを
見計らっているうちにワーホリ期間も佳境の渡航後10ヶ月も経過しての購入。
日本ではdocomoの携帯とiPhoneを"2台持ち"していて、カナダに着てからもカナダの
携帯とSIMなしのiPhone3GSと"2台持ち"だった。てか一時期、iPhoneを故障させて
しまい、携帯、iPod、電子辞書のまさかの"3台持ち"だったこともある(笑)
これで晴れて夢の"1台持ち"!

SIMフリー
カナダのApple StoreではSIMフリーのiPhoneが販売されている。SIMフリーとは
どこのキャリアでも使うことができるモデルのこと。日本で言えばdocomoでも
softbankでも使える。僕もこのSIMフリーモデルを購入した。Apple Storeで購入すると
携帯会社で購入するのと違って定価。そのため僕の購入した64GBモデルは
約$950(7万円弱)だった。携帯会社で購入すると値引きがあるかわりに3年契約を
しなくてはならない。ちなみにカナダではメジャーな携帯会社全てからiPhoneが
販売されているのでSIMフリーモデルを購入するのは観光客など、国外から来た人
が大半と思われる。

このSIMフリーモデル、さらにテザリングというのが出来る。テザリングとは
iPhone自体を無線モデムにして、iPhoneを通じてパソコンのインターネット接続を可能
にする機能。日本ではsoftbankもauもiPhoneのテザリング機能を無効にしているので、
正規の使用法では使えない。カナダではカフェやレストランでも無料Wi-Fiスポットを
提供している所が多いので、あまり使う機会はないかもしれないけれど、まだまだ
無料Wi-Fiスポットが普及していない日本ではこれはかなり便利。

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契約内容
このiPhoneの購入と同時に元々使っていた携帯の契約内容も変更した。今まで
使用していたのはSolo Mobileというキャリアのもので、ネット接続するためのプラン
に入っていなかった。そのため、月額$25で500MBまで使えるオプションを追加した。
元々の電話プラン$35と合わせて月額$60。カナダは定額プランがないのが特徴。
500MBを超えると従量課金になるそう。幸いiPhoneに3Gネットワークの使用量を
見る機能があるので、どれだけ使ったかは確認可能。

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オススメアプリ
iPhoneに関連してトロント生活に便利なアプリをいくつか紹介。

電車やバスの路線図を見ることが出来る。

カナダの無料新聞"Metro"の公式アプリ。新聞の記事をアプリで閲覧可能。
オフラインでも使えるので家で記事ダウンロードしておけば、ネット使用料の節約に!

カナダの酒屋"LCBO"の公式アプリ。近くのショップの場所や営業時間などの情報を
閲覧可能!これでいつでもどこでも迷わずお酒を買える!

TD Canada Trustのアプリ。カナダのAppleアカウントを持っていれば
ダウンロード可能。残高確認したり、振り込んだりがアプリで出来る。
TD Canada Trust以外にも各銀行からアプリがリリースされている。

ビデオ視聴アプリ。パソコンにあるビデオをWi-Fi通してiPhoneへワイアレスで
ダウンロード出来る。特に字幕ファイルも一緒に転送しておけば、字幕も表示可能。
僕はこれで毎日バスの中で洋画ドラマを見ながら通勤しています!

日本では来年docomoからもiPhoneが発売される噂があるけれども、発売されたと
してもテザリング機能が使えるようになるかは怪しい。なので、もしカナダに
来ることがあったらこのSIMフリー版iPhoneは魅力的な土産品だと思います!

iPhoneについて嬉しさのあまり記事にしまった。。。
しかし、僕はAndroidデベロッパー!

じゃ、またー

LMO申請

| コメント(2)
以前の記事でカナダでワークビザを取得するのにLMOというものが必要と書いた。
Labour Market Opinionというもので雇用者が外国人を雇用するための証明資格。
これがあってようやくワークビザが申請出来る。しかし、景気が良くないカナダでは
国民の雇用を守るために、このLMOを取得するのが難しい。にしても二年目に突入
するためにはどうしても通過しなくてはならない壁で、僕は少し前からこのLMOの
取得に向けて動き出した。

そして、先日上司達と話し合いの場をもって、今月中に僕のためにLMO申請をして
いただけることになった!話しをしたら、以前別の社員のために、一度チャレンジ
していて、その時は残念ながら失敗してしまったそう。さらに、現在も二度目の
申請中で結果待ちとのこと。そのため、幸いにも上司達にLMO申請に関する知識が
既にあったので話しが早かった。ただ、彼らも口を揃えて「LMOは難しい」と
言っていたので、かなり気を引き締めてかからないといけないと思う。

現在申請中のものは二ヶ月経過した今も結果が出ていないそうで、これからの申請と
なると来年の二月上旬でビザが切れる僕にとって時間的余裕がないのもかなりキツイ。
このLMO申請、公式には4〜6週間。仮に運良くLMOを取得出来たとしても
ワークパーミットの申請に二ヶ月以上かかるようで、なんか色々マズイ、、、

期限的な問題はLMOやワークビザの申請中は現在のビザを最大90日まで延長出来る
方法があって、上手くいけばなんとかなりそうといえばなりそうだけどね。

そして、肝心のLMO申請において、重要な点は2つ。

・カナダ市民・永住者を雇う為の適切な求人を行い、それでも雇用することが
出来なかったことを証明すること。

・雇用する外国人がカナダ市民・永住者にとって難しい技術を保有し、それが如何に
雇用者の仕事や業績において重要であるか。

まずは、craigslistやmonsterといった求人サイト等を使って、求人をしたという実績と
それでも該当技術を保有した人を採用出来なかったことを証明する必要がある。うちの
会社は随時社員募集をしているので、それらを証明する何か(画面のコピー?)と求人を
して実際に応募があった人の一覧と不採用理由となる書類を提出することになると思う。

2つ目は、外国人がカナダ人の保有していない技術を持っていることの証明。例えば、
日本食レストランで、日本語の使用が必要で、寿司を握る必要があるとかだと日本人を
雇用する理由になる。僕の場合、"Android Developer"というのを前面に押し出して
行く予定。ここカナダではiPhoneとBlackberryが大半でAndroidはまだまだ普及
していない。そのため、Androidの開発者を探すのが難しいそう。
現に、LinkedinやMonster経由でちょこちょこ僕にもヘッドハンターから連絡来るので、
売り手市場のよう。上手くこの波に乗れるといいな。

計算すると申請結果が出るのが年を越してしまうような雰囲気。てか年を越しても
ビザを確保していなかったら残り一月足らずで強制的に帰国しなくてはならなくなる。
近い未来さえ読めなくて、なんか綱渡りしてる気分だ(苦笑)。上手くいくかな。

来週から上司達と申請書類の作成開始!
難しい事はわかっているけど、申請しないことには始まらない。頑張りマッス!

じゃ、またー

客先デビュー?

ここんとこずっと忙しい!
前のプロジェクトの課題対応と並行して現プロジェクトでの新規アプリ開発。
課題対応では何かあれば即対応、新規のは締切りが今月下旬というマルチタスクで、
これから益々忙しくなる予感。。。
ちょいちょい自宅でも作業してるし、どうなる事やら。

そんな課題と開発に追われる中、先日初めて客先に行って来た!

行って来たのはカナダ有数の某企業。
その前プロジェクトでの課題が中々収束しないので仕様をしっかり共有すべく開発者
である僕まで呼び出されるという少し不名誉?な理由でデビュー(苦笑)。

少しプロジェクトについて説明すると、あるAndroid向けソフトウェアの開発で、
プロジェクトマネージャーとデベロッパーの僕という主に二名体制。
その他にも仕様については、ボスや技術チーフがサポートしてくれる。
そしてこのソフトウェアは納品して、ユーザー検証をされている最中。

客先へ行く前日、プロジェクトマネージャーから
"Shinya, We need to go to their office tomorrow."と言われて、行くことに決定。
その際、服装は特に気にする必要はないとのことだったので、
いつも通りの服装で訪問した。

オフィスがあるビルはカナダ有数企業というだけあって、トロントの中心部にある
大きなビルだった。

向かうタクシーの中で、

「あのビルの8階はマジでスゴイぞ!雑誌とかカフェがあって、何でも揃ってるんだ!」

「ま、俺らが行くのは9階だけどな!」

って説明された(笑)。

着くとまさしくそんな階がありそうな程大きなビルでタクシーターミナルまであった。
入口には電車の改札のような機械があって、さすがにセキュリティには厳しめ。
日本の大企業のような感じ。オフィスについて印象的だったのは、よくハリウッド
映画で見るようなオフィスそのもので、ガラス張りの偉い人が使う個室があったり、
各個人がパーティションで区切られた席で仕事をしていた。

ミーティングでは客先企業から数名が参加して、やっぱり皆フランクな格好だった。
また、うちのプロジェクトマネージャーとは友達みたいに話す感じで、
このへんが海外らしいなって思った。

もちろん僕以外は流暢に英語を話す方々で、話しの内容を理解するだけでも必死。。。
てか結構ついて行くだけでも難しい状態。なんでたまにデベロッパーである僕に意見を
求められている雰囲気の時があっても、理解出来なかった時はプロジェクト
マネージャーの顔を見て華麗にスルーした(笑)ふと何故僕がココにいるのかを考えると、
なんだか笑ってしまうくらい(笑)。
本当はこんな事考えてる場合ではないのだけれども、、、

日本に限らず、再認識したのは"ユーザー"は、しっかり舵取りをしていかないと、
ドンドン仕様が右往左往してしまうという事(あくまでエンジニアとして視点なので、
また違った意見があると思う)。というか、エンジニアとして作りやすいように、
仕様を持って行くスキルが重要。それを実現するには、"何故"を説明するスキルが
必要で、僕にはまだまだ英語で説明するスキルが足りないっていうのを身に染みて
感じた。お陰でちと厳しい課題を対応しなくてはならなくなった(苦笑)。

こうして思いも寄らなぬ形で客先デビューを果たしたわけだけど、
やはり自分の英語力の未熟さを痛感、、、今は一人のデベロッパーとしての参加なので、
なんとかやり過ごせた。しかし、数年後のことを考えるとこのままではマズいな、、、

勉強というか、もっと英語に触れなくては!

じゃ、またー

GDDフォン

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これはGDDフォン!二年前のGoogle Developer Day 2009に参加した時に
Googleから貰った非売品開発用Android端末。Androidアプリを開発するに
つれてどうしても自分専用端末が必要になって急遽日本から取り寄せた。

実は貰った当初、初めて触ったスマートフォンに感動してそこからAndroid
スマートフォンを買わずにiPhoneを購入するという背信行為をした(笑)。
そしてそれ以来、眠らせていたもの。今では開発に欠かせない頼もしい相棒。
こうしてカナダで使うことになるなんて何か運命的なものを感じたよ。

このカナダでは開催されないGoogle Developer Day。今年も日本で開催される。

Google Developer Day 2011 Japan

Googleが開催するイベントのなかでも有数のイベントで世界中から沢山の
デベロッパーが集まる。IT業界に身を置く者なら誰でも刺激を得られるはず。
Googleのデベロッパーに直々に質問出来たり、個性的なGoogle関連の
プロダクトに触れることが出来るチャンス!参加したら僕みたいにサプライズ
で何かGoogleからもらえるかもよ(笑)。

ちなみに去年ここでほんの少しだけお話しさせていただきました(笑)。


じゃ、またー

もう一息

カナダの企業で働きだして、早一ヶ月半が経過。なんとかクビにはならずに担当してる
プロジェクトがいよいよ大詰め。先日僕が作成しているアプリのβ版の内部レビュー
が終わったところ。沢山の改善箇所はあるのものの、スケジュール通りに進めること
が出来てる。あと少し。。。とはいえ、いくつかクリアしなくてはならない課題が
あるのでまだまだ安心は出来ない状況。

入社当初、いきなりAndroidスマートフォン用アプリを一ヶ月以内に作成すること
になってかなりテンパッた。簡単な仕様書のようなものを渡されただけだったし、
Androidの開発経験もなかったからね。これがカナダのやり方か!って思って、
必死になった。その後、2週間程経ってAndroidについてコツを掴んできたころに
より詳細な新たな仕様書を渡されて、「これでいつまでに出来る?」って訊かれた。
まだ仕様が確定していた訳ではなく仕様検討を並行して行っていて、僕に濃密な
学習期間をお膳立てしてくれていたのだ。この時になって、クラス図や
アーキテクト図?、フローチャートを作成するよう指示されて、設計から開始する
ことになった。日本ではこの他にワードやエクセルを使った仕様書を
作成していたんだけど、UMLなどの図だけっていうのが海外らしいように感じた。

海外らしいといえば、社員数20名程の会社でもソフトウェア開発に必要な各ポジション
の人材がそろっているといこと。ポジションはそれぞれプロジェクトマネージャー、
デザイナー、デベロッパー、テスター。テスターはこっちではQA(Quality Assurance)
って呼ばれてる。僕のプロジェクトでもQAによるテストを行う予定。

今はテストに向けて、内部レビューの結果を反映している最中。内部レビューでは
どちらかというと僕に主導権があるような感じだった。「ここはこうだけど、
いいよね?」ってな感じで僕から自主的に確認していった。未熟な英語力のため、
たまに"I can't understand"なんて言われながらの内部レビュー。僕の他に3名が参加
していて3人もいれば誰かしらが僕の言いたいこと理解してくれて、英語から英語の
通訳が必要なときもあった(笑)。

このプロジェクトで大変なのが、Androidスマートフォンアプリの他にAndroid
タブレット用にもアプリを作成しているんだけど、タブレットに関する情報量が
少ない点。iPadと違ってAndroidタブレットはまだ十分に普及していないせいか、
英語で調べても知りたい内容がうまくヒットしない。そのため、英語を話すよりも
黙々とネット検索したり、試行錯誤する毎日。もう少し同僚と会話をしなくてはと
思ってるものの、これがなかなか出来ず。今のところ雑談の盗み聞きばかり。
何言ってるかわからないことが多々あるけどね。ネイティブスピーカーの会話は
難しい〜。

毎日が技術的にも英語的にもギリギリ。なかなかここまでいい意味で追い込まれる
ことってないよなって思う。このプロジェクトが終われば技術的には少し解放される
かな。そしたらもっと同僚と会話するぞ。

じゃ、またー

アプリ開発最前線

今は三連休中。23日(月)がビクトリアの日で休み。昔のイギリス女王の誕生日。
食事に行ったり、サッカーしたり連休を満喫中。まさに束の間の休日。。。
退職後、4ヶ月のブランクから一気に開発の最前線に身を投じて、納期に向かって
コーディングする日々が続いております。リハビリ期間なしのショック療法(苦笑)。
Java繋がりで、Android Widgetの開発を任されて、色んな意味で刺激的。約二週間、
半ベソかきながらAndroidに向きあってようやく少しコツを掴んで来たところ。
今までWeb系だったが、モバイルアプリって全然違う。わからないことが山ほど
あるので、まだまだ油断は禁物。仕様を説明されても実装方法が全然ピンと
こないからな!こんなことは新人の時以来だ。

モバイルアプリ開発会社
就職した会社を改めて紹介すると、創立3年のモバイルアプリケーション開発会社。
社員数は約17名。オフィスはダウンタウンからストリートカーで行ける場所で
商業施設とビジネスオフィスが同居したビルにある。少し前まではメインがWeb
だったそうで、業務内容を徐々にモバイルアプリケーション開発にシフトした様子。
iPhone、Android、BlackBerryのアプリを開発してる。もちろん今でもWebの仕事
も請け負ってる。社員の半分以上がデベロッパー。デベロッパーの国籍は韓国、
中国、インドといったアジア系の移民が多い。日本人は僕一人。
プロジェクトマネージャーが複数の案件を抱えて、デベロッパーが個人またはチーム
で開発するようなスタイル。ちなみにアウトソースはしておらず、全て受託開発。

・就業時間:9:30-10〜18-18:30
・休暇:2週間(加えてカナダの休日)
・健康保険なし(※近々サポートされるとのこと。定かではないが。)

これが僕の就業条件。就業時間は一応決まっているようだけど、すごく自由な感じ。
11時に出社する人もいれば、17時に退社する人もいる。時間でなくて、成果が重要。
そもそも勤務表のようなものもない。そしてもちろん服装はカジュアル。
初日にキッチリスーツで行ったら笑われた(笑)。

環境設定
初日はIT業界の基本「環境設定」をやった。与えられたPCの設定。与えられたのは
Windows 7のマシン。とりあえずアカウントを作成してもらった状態で渡された。
で、言われたのは、、、

「Androidの開発環境構築しといて」

それだけ。

日本だとありがちなマニュアルなどなし。出来る、いや出来たけど、何の情報もなし
に環境構築をすることになるとは思ってなかったなー。だってインタビューで
Androidの開発経験はないって言ったからね。でも考えると調べれば何でもわかる
この時代、ソフトウェア名など最低限の情報があればマニュアルは必要ないの
かもしれないな。作ったはいいけど、メンテナンスされず廃れて行くしね。

で、その後、「メールアドレスあげるから設定よろしく」って言われたので、
メールソフトをインストールして待ち構えていたら、Google Appsを使ってた。
しかも無料版。Google AppsはGmailを独自ドメインで使えるグループウェア。
企業にも関わらず、無料版を使うところが海外らしさを感じた。前職では自社への
Google Apps導入にあたり可用性などが担保される有料版を採用してたので驚いた。
こんな感じで初日からスピード感や異文化をヒシヒシ感じてカナダでのデベロッパー
ライフが始まったわけだけど、頼もしい友人も出来た。

ルイス
彼は同じ日に入社したトロント大学の学生。5年前に中国から留学してきたそう。
今年の夏卒業予定で、まずはインターンで入社した。トロント大学はこの会社の
役員達の母校でもある。席も隣で毎日一緒にランチして、一緒に帰ってる。
合間に英語も教えてくれる頼もしい存在。留学してきた当初は英語が出来なくて
大変だったようでいつも気にかけてくれる。同じくサッカー好きなのでサッカーも
一緒にやる予定。彼はiPhoneアプリ開発チームに所属して僕と同様に日々新たな技術
習得に悪戦苦闘中。彼とは長い付き合いになりそうな予感。

今は英語の向上というよりもAndroidの技術習得に専念するばかり。仕事中に雑談
する余裕がないくらいわからないことだらけ。。。しかも先日一人の社員がクビに
なったのを聞いて、さらに尻に火が着いた。リストラについて他の社員に尋ねたら
カナダではよくある話で試用期間であれば雇用者は適当な理由でリストラ出来る。
僕も契約書を見直したら僕の試用期間は4ヶ月だった。

着実に結果を残して行かねば、、、明日は我が身。

じゃ、またー

唯一の成功例

| コメント(4)
今週から仕事が始まった。毎日が英語と新技術の嵐の中にいるよう。カナダの
開発現場に飛び込んで、早くも様々な違いに驚かされてばかり。モバイル
アプリケーションというトレンド市場というのも相まって日々が電光石火の如く
過ぎて行く。たった一週間にもかかわらず、職場について書きたいことは山ほど
あるけど、まずはそんな職場にどうやって潜り込むことが出来たかを書きたいと思う。

ジョブエントリはcraigslistから行った。以前のエントリでも紹介した北米最大の
クラシファイドサイト。今回の就職出来たプロセスはカナダでの正攻法
craigslistからメールによるジョブエントリ後、2回のインタビューを経て、
就職が決まった。電話インタビューはなくて、いきなり対面インタビューだった。

一次インタビュー
インタビュアーはリクルーターの女性と技術責任者の男性の2名。インタビューに
あたり、事前にリクルーターの女性とメールのやり取りをしていて、名前から男性
だと勘違いして"Mr."を付けて送信していた事を謝罪するところから始めた(苦笑)。
質問をされた内容を紹介。

<質問>
-経歴やこれまでのプロジェクトについて説明してください。
-あなたはどのような性格ですか。
-Macでの開発経験はあるか。
-HTML5やCSS3を使用した開発経験はありますか、また何を知っていますか。
-iOSやAndroid SDKを使用した開発経験はありますか、また何を知っていますか。
-jQueryを使用した開発経験はありますか、また何を知っていますか。
-IT関連の情報をどうやって入手していますか。
-モバイルアプリケーションの未来はどうなると思いますか。
-"EASTERN EAST"から各文字の出現数をカウントする処理を説明してください。
※出現数カウントの対象文字列は仮です。実際は会社名でした。

モバイルアプリケーションを開発している会社なので、やはりiOSやandroid SDKに
ついての質問があった。僕もそれはわかっていたので、自分の経歴を説明する時には
androidやBlackberryで使用されているJavaの経験、またGoogle関連ということで
GAEについての経験を話した。また最後の質問がデベロッパーらしく、プログラム
処理についての質問だった。幸い技術責任者の方が理解してくれたものの、紙とペン
を渡されたのに、僕は口頭で答えてしまったよ(笑)。Java前提でMapを使用した処理
を思い描いて説明した。

一次インタビューの結果はその場で判明し、最終インタビューに行くことが決まった。
これまで一度もインタビューをパスしたことがなかったので、帰り道で思わず
ガッツポーズしたのを覚えてる。インタビュー後もお礼のメールを忘れず送った。

最終インタビュー
インタビュアーはPresidentの女性とCEOの男性の二人だった。日本の最終面接
というと、ほぼ内定が決まっていること多いと思う。しかし今回は一次面接以上に
タフな面接だった。技術質問のラッシュ、、、

<質問>
-CSSでselectorとはなんでしょうか。
-iOSについてどう感じますか。また何が難しいですか。
-過去にjQueryをどのように使用しましたか。
-メモリ不足を解消するため、どのような実装を心がけていますか。
-Google Mapsのような地図システムを使って、どのように現在地を取得しますか。
-新しい技術の習得にどのくらいの期間を要しますか。
-短いと2週間単位でプロジェクトが切り替わります。そのような状況は大丈夫ですか。
-納期間近になると残業や土日出社もありえますが大丈夫ですか。
-希望の給料はいくらですか。
-いつから就業が可能ですか。
-VISAはいつまで有効ですか。

最終インタビューとはいえ、技術的に突っ込んだ質問が多かった。地図システムを
扱った現在地取得処理の質問意図は現在地周辺の情報の他に、さらに表示外の情報を
キャッシュすることに気づくかどうかにあったそう。そのへんにモバイルアプリケー
ションらしさを感じたよ。また給料については最低額としてこちらの大卒の初任給
程度を提示した。

結果は当日リクルーターの方から"You did good on the interview. CEO will
contact you and will give you the offer."なるメールをいただき、翌日CEOから
正式にオファーをいただいた。

回答パターン
こうしてついに就職すること出来たわけだけど、インタビューをこなしていくうちに
いくつかの回答パターンが出来た。

-経験のない技術について質問されたとき
"I don't have the experience to develop using something. But I can do it
because almost developers have to search something they don't know."
要はやったことないけど出来る。だってデベロッパーって知らないことを
調べるの普通でしょ。って言う。

-納期間近のソフトウェア開発の長時間労働について質問されたとき
"Sure. I worked for Software companies in Japan for seven years. You know.
It is common in Japan. So I am Japanese and I finished marathon
then I run 42.195km. I am so tough!"
長時間労働は日本も同じ。そして僕は日本人。しかもマラソンを完走したことも
あるくらいタフ。って言う。

このような回答パターンを駆使して仕事をゲットした。これが僕の唯一の成功例。
やはり数をこなすことが大事だと思う。初めは電話インタビューでさえ答えられない
ことが多かった。しかし、数をこなしてくうちにたとえ全てを聞き取れなくても
相手が何を言ってるかを予測出来るようになってきた。そして質問内容の言い回し
は違えど、似通っているのでスムーズに答えられるようになった。とはいえ、たまに
本当に質問内容がわからないときがあった。その時はひたすら感覚でしゃべって、
相手がうなずいたり、反応したらその話題を集中的に話すようなことを
やったりした(笑)。

ジョブエントリ企業
そしてジョブエントリする会社も少しづつ変えていった。初めはcraigslistから
"Java toronto"で検索ヒットした会社に徹底的にメールを送信してた。しかし、
後半になってJavaだけでなくWebサイト構築などの仕事も含めるため、検索は使わず
"software / qa / dba"、"web / info design"カテゴリの仕事を探すようになった。
"toronto"で検索してしまうと"GTA"(Great Toronto Area)の仕事が除外されること
にも気づいたしね。これはトロントのダウンタウンの意味。ちなみにジョブエントリ
はメールでレジュメと共にカバーレターを書いて送信するのが一般的。カバーレター
とはメールの本文に自分のことを説明した部分のこと。下記は僕のカバーレターを
含めた実際のメール本文。僕のカバーレターはすごく簡単なもの。

===============================================
Hi, my name is Shinya Hasegawa, I am a Japanese Software Engineer living
in Toronto. I am enrolled at the XXXX Language School and will be a student
until April. I have a Working Holiday visa until Feb 2012. I am looking to find
a job in Toronto to use my English and professional skills and I am interested
in developing my skills with a Canadian company.

I am especially interested in your job. I have attached my resume to this email
and would love to speak further in an interview.

Thank you for your time and consideration in reading my email.
I look forward to hearing from your shortly.

Sincerely,
===============================================

インタビューではいつも自分のことを盛って話した。お陰で入社早々いきなり
android Widgetの開発を独りですることになった(苦笑)。しかも納期が今月。。。
日々英語に囲まれて、androidという新たな技術に挑戦している最中。何事も
最初の1ヶ月が肝心。この仕事をキッチリこなしてやっとこの会社の一員。頑張るぞ。

写真は近くの大きな公園にて。ノンアルコールなお花見したよ。
P5082932.JPG

じゃ、またー

 

PROFILE

Shinya Hasegawa
神奈川生まれ30歳。
8年目ITエンジニアです。
2011年2月よりカナダにて
ITエンジニアとしての
世界進出に挑戦中!
詳細はこちら

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